2023-01-01から1年間の記事一覧

睡眠月日

包まれた眠りのなかで、あなたは料理をする この意味がわかってたまるか 今にでも終わってしまいそうなんだ 本当のことなんて、誰にも言わない わたしのものだよ、全部ね。 広げすぎた羽根

春のようです 10月の春、悪くないじゃないですか? 彼女の一言は相変わらず愛らしい 見たいんだ、君のなかにある輝くひかりを 僕にはまだまだ見せてはくれないのかい すこしさみしくなった 涙が一粒、二粒、のちに大雨だ 会いにきてよ 影に居たら苦しいよ 天…

割と薄めに

ひとつずつ 手放していく 話すように 花束になるように 不器用な私だから 笑い方は、人一倍美しかった 泣き顔なんて 惹かれてしまうものだった しゃぼん玉のように消えたよ 「愛されたかった」

70%

消えてたね? 消えてしまったのよ、 あなたにはわからないところまで。 深くない、ただ浅いだけだから ザラついた音に、水滴を見つけて、夜になってた 溶けなくていい頃には凍った色がある 尊き月。

背伸び

早かったんだ、まだ 来なくて良かったものがある 眠る日、起きた日 待っていてよ。 大きくなりたかったよ、多分 ほっぺに広がった美が、変わっていく 乗せてくれよ、間に合うならば 向日葵が、秋桜になります。

ココア

時計の針がすすんでいく 命が、少しずつ 私のままに生きるなんて 白くも黒くもないわ 明日には、君は居ない 無条件。

波が、

白と青 恋に、濃ゆいものを拾いつづけていたんだ 残したもの、失ったもの 「まあだだよ」 丸、爪先、傷跡、口笛、指輪 パチンと、弾けた 「故意」

うねり

ため息すらつけなくなったの 影に見えたものすら、分からない 僕の思いは、いつもちぎれる寸前までで そんな自分が、半分消えていくんだよ 僕の話は、流されていくから 目をつぶって歩くよ 白と三角が、毎日存在する

広がる花びら

秋の空として、キラキラしていた 夏のにおいがしたようで、月がにっこり笑うの まだ、となりには、居ようとする もう、見えやしないところにいるんでしょ? 悲しくないから、大きく言うよ 「さみしかった」 「こわかった」 まどろむ晩に。

詰め込んだ初夏

あなたの顔を、思い出せたら あなたの声を、聞きたくなる 理由なんて、必要ないんだって どんなことも、感じるままに、生きることをしたい さらさらながれる、お日さまと雫 簡単なことだった あたたかい世界に、冷ややかなわたしをうつそう 囲まれた海辺へと

バラのにおい

星が手放されていった、あっさりと、素早く 悲しい月日を送りながら、数年が経った 消えてしまいそうになった星は、いつしか、一等星になってかえって来て、笑うんだ、泣くんだ 「会いたかった」 「私も、」

咲日、涙日

見てみたい景色へと どこから行こう、何で向かおう 夕は晴れ、気はつぼみ 笑って泣いた、あの頃が いつまでもありますように

想支

思いを、声にて。 道は、遠くても、私は、此処にいる。

干す火

知らなかったから、これまで 知れなかったから、ここまで 風が嫌い 音が嫌い 痛い、トゲが傷に変わる 僕を、僕が、まんまるにしてね 待ってるんだよ、こころを。

遠くに、見た

やさしく、あったかく、されてみたいことってあった? その感情、わたしに、わけてくれますか。 さあ、どうぞ。 波風が、去っていった夜に。

クジラ

聞こえた? 聞こえた。 雨がきえたら、海になる 蕾は、薄桃色、花びらは黄色でした 僕には遠い君が、そばにずっと前から居たの?知らなかった 明日も、あなたが笑っていられますように。

晴、陽、治

ちゃぽん ちゃぽん ちゃぽん 指先には、黄色 風が強い、ペットボトルの紅茶は揺れた

時折

優しさを知る度に、痛くなるんだよ、悲しくなるんだよ 今が、その時でした やさしいものが欲しいです 空へ、糸に、いつかの明かりを。

砂のおと

あるがままに、 うつくしく、 生きていけよ 強がりの僕らは、言う 「また、明日ね。」 おやすみ、続きはまた朝に。