白と青
恋に、濃ゆいものを拾いつづけていたんだ
残したもの、失ったもの
「まあだだよ」
丸、爪先、傷跡、口笛、指輪
パチンと、弾けた
「故意」
ため息すらつけなくなったの
影に見えたものすら、分からない
僕の思いは、いつもちぎれる寸前までで
そんな自分が、半分消えていくんだよ
僕の話は、流されていくから
目をつぶって歩くよ
白と三角が、毎日存在する
秋の空として、キラキラしていた
夏のにおいがしたようで、月がにっこり笑うの
まだ、となりには、居ようとする
もう、見えやしないところにいるんでしょ?
悲しくないから、大きく言うよ
「さみしかった」
「こわかった」
まどろむ晩に。
あなたの顔を、思い出せたら
あなたの声を、聞きたくなる
理由なんて、必要ないんだって
どんなことも、感じるままに、生きることをしたい
さらさらながれる、お日さまと雫
簡単なことだった
あたたかい世界に、冷ややかなわたしをうつそう
囲まれた海辺へと
星が手放されていった、あっさりと、素早く
悲しい月日を送りながら、数年が経った
消えてしまいそうになった星は、いつしか、一等星になってかえって来て、笑うんだ、泣くんだ
「会いたかった」
「私も、」
見てみたい景色へと
どこから行こう、何で向かおう
夕は晴れ、気はつぼみ
笑って泣いた、あの頃が
いつまでもありますように
思いを、声にて。
道は、遠くても、私は、此処にいる。